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道具・工具の使い方

【ノコギリ】
 ノコギリは手前に引くときに切れる仕組みになっています。直線を意識して引くときに力をいれ、押す時は力を入れず刃を戻します。ゆっくりでよいですから、ノコ刃の先端から手元までの全体を使うよう意識してリズミカルに動かしましょう。太いものの場合は、両手でしっかりとノコギリを持って使いましょう。刃の進む先に手や足を置かないように注意してください。

【ナタ】
 ナタは刃が鋭く重量もあるため、使用の際には十分な注意が必要です。枝払いやかん木の刈り払い、林内整理には便利な時もありますが、慣れない人は使用を避ける方がよいでしょう。特にナタによる切り口が尖っては危険な箇所には使用しないほうが良いでしょう。ノコギリのほうが使いやすく、作業が早い場合もあります。使用時には力まかせに振り回すことをせず、冷静に、近くに人や障害物がないか周囲をよく確認して、刃を振り下ろす先に手や足を置かないように注意してください。使用目的により両刃と片刃があります。片刃の場合、利き腕により刃の方向が異なります。

【カマ】
①大ガマ(林業用下刈りカマ)
 カマは、雑草木を刈り払う際に使います。両手で柄を持ち(右手が前)、大きく振り回さず、基本的には体の右から左側へなぎ払うように刃を動かします。この時、左足が前にあると刃が接触する恐れがありますので、必ず右足を前にしましょう。まわりの人にケガをさせないように、注意を払います。目的や地方によりいろいろな形のものがあります。
②木ガマ(手ガマ)
 片手で扱う小型のカマです。右手親指を下に向けてカマの柄を握り、左手で草を握り、カマを地面に這わせ手前に引きます。自分の手や足を傷付けてしまうこともあるので十分注意しましょう。

【チェーンソー・刈払機】
 動力機械は作業効率が良いですが、取り扱いが難しく危険も伴うため、講習などの適切な指導を受け、十分練習したうえで使用しましょう。

【刃物全般を使用するときの注意】
・ いずれの刃物類も刃が進んでいく先に自分自身の身体を置かず、また、周囲に他の作業者がいないことを十分に確認して使用します。
・ 刃部を露出したまま移動せず、使わない時は刃にカバーを付けたり、サヤに収納します。
・ 休憩の時などは、各人がバラバラに刃物を置かずに目立つところにまとめて置いておきます。
・ 道具の手入れが不十分だと、思わぬ事故につながることがあるます。使用前にはしっかりと各部を点検し、使用後は水気や汚れを落とすなど必要な手入れをしましょう。