タイトル

森林の癒し(森林療法)

 人は森に入ると心静かになります。安らぎを覚え安堵し、懐かしささへ感じます。そこでは、木漏れ日や鳥達のさえずり、そよ吹く風に土の匂い、清澄な空気と小川のせせらぎなどが私たちを迎えてくれます。

 無意識に森の自然に引き込まれる私たちは、今を生きる人間がヒトとなってから500万年もの間、森の中で生活してきたことと関係しているのでしょう。私たちの身体(脳から手足に至るまで)は、本来、森の中で生きるために都合よくできていると言われています。

 森林の中での、身体と自然のリズムの調和を利用しての森林療法(森林セラピー)は、科学的根拠とともに市民権を得て一般にも認知され始め、取り入れる医療機関もその数を増しつつあります。

 各種実験で実証されているものをご紹介します。
都会に比べ森に入ると、
 * リラックス時の脳波として知られるアルファー波が増えます
 * 血圧や心拍数の低下や安定度が増します
 * 唾液中アミラーゼや血中コルチゾールホルモンの変化に、ストレスの低下が認められます
 * 免疫機構や、癌退治で有名なNK(ナチュラルキラー)細胞が活発に働きます
 * 各種作業能率や反応時間にも明らかな差が出ます

 その他、多くの科学的評価がくだされ、森の癒しはもはや疑いのないものとされています。 さあ、一緒に森に出かけましょう!