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針葉樹と広葉樹

針葉樹林・広葉樹林とはそれぞれ針葉樹・広葉樹で構成されている林のことです。一般に針状や鱗片状の葉をもつ樹木を「針葉樹」といい、扁平で広い葉をもつ樹木を「広葉樹」といいます。

針葉樹の特徴は種子ができても果実はできませんが、その多くは球果をつけます。花は萼や花びらがないので目立たず、雄花と雌花がべつべつです。風によって花粉が運ばれ受粉します。また上に伸びる性質により全体に円錐形の樹形の高木になります。

広葉樹の特徴は果実の中に種子があります。花は萼や花びらをもつものが多く、一つの花に雄しべと雌しべがあるのがふつうですが雄花と雌花に分かれているものもあります。昆虫や鳥の助けによって受粉します。また横に広がる性質をもち枝分かれして太い枝となり全体に傘やほうきの樹形になります。

主な樹種は、針葉樹がスギ、ヒノキ、マツ類、カラマツ、トドマツ、エゾマツ。広葉樹がブナ、クヌギ、ナラ類、クスノキ、サクラなどです。

中生代に先に針葉樹が発生しその後進化したのが広葉樹といわれていて、1945年に中国四川省で見つかり「生きている化石」といわれた針葉樹のメタセコイア(スギ科)は有名です。日本の針葉樹と広葉樹の割合は約70%が針葉樹、30%が広葉樹です。(蓄積量より)