タイトル

今中さんの「身近にみられる野鳥図鑑」

各地の天満宮で「鷽替え(うそかえ)」という神事が行われます。「鷽替え」の方法は各天満宮で違う場合がありますが、参詣者が木彫りの鷽を交換し合ったり、または神社に古い木彫りの鷽を納め新しい鷽を買って帰ります。これは昨年一年間にあった嘘や災いを木彫りの鷽を替える事で厄払いし、招運を願う神事です。 因みに大阪天満宮では1月24日、25日に催されます。

 ウソ    英 Bullfinch   学 Pyrrhula pyrrhula

ウソ
  • ■ 形態  全長 15.5㎝  スズメくらい
  • ■ 分類  スズメ目アトリ科
  • ■ 体色   頭上、腮、翼、尾は青い光沢のある黒。喉と頬が赤い。
  •         後頸と背は灰色で腰が白い。雌は後頸が灰色で他は全身灰褐色。
  • ■ 鳴き声 囀りはヒー、ヒ―、ヒョホッホッ。地鳴きはヒー、ヒー

本州中部以北の亜高山帯の針葉樹林や北海道では低地のエゾマツ林で繁殖し、 冬季は九州以北の低地や暖地に移動します。 ウソの名は「嘘つき」の「うそ」からくるものではありません。 口笛のような声で鳴く事から口笛の意味である「嘯く(うそぶく)」からきています。 頬の赤みが強いオスを「照鷽(てりうそ)」と呼び、 それに合わせてメスを「雨鷽(あめうそ)」と呼びました。 江戸時代には姿や行動、囀りの美しさから 「琴弾鳥(ことひきどり)」や「うそひめ」と呼ばれる事もありました。

撮影+解説者紹介:

今中 啓一(いまなか けいいち) ・・ FIO会員

今中さんの写真 少年期、京都東山での様々な小鳥との出会いがきっかけで「鳥大好き人間」となる。以来、現在も日本野鳥の会などにその身をおき、「鳥見」に勤しむ日々が続く。「野鳥を通して野山など多くの自然に親しんでもらえれば・・」との想いで、各地で森林インストラクター活動中。